しゅんせつの 株式会社 トモコーポレーション

最新情報

2024.09.12
このたび、横浜市港湾局発注の「令和6年度 臨港パーク先端緑地整備工事(その1・海浜工)」を、「たにもと・トモコーポレーション特定建設共同企業体」として施工させていただくことになりました。横浜市からの受注は初めてのことで大変慶ばしいことであります。また、念願だった土木工事の実績も得られますことから、この機会に港湾工事の技術を大いに学び、今後の糧にしてゆく所存です。
2024.09.02
新造中のバックホウ浚渫船の台船部分が明石と淡路島の造船所にて完成し、先月、東京の造船所に到着しました。今後、およそ1か月半程度をかけて機械設備やハウスの製作、バックホウ本体の設置作業にかかります。完成は10月中旬ごろの予定です。
2024.07.01
小型密封式土運船TM-62(60㎥積)が完成し、これにて同種船はTM-50,70.61に続き4隻になりました。また、明石の造船所にて新造中だった浚渫船(仮称:友輝号)の船体部分がほぼ完成し、まもなく淡路島に移して仕上げにかかります。その後、東京の造船所にて重機の載せ替えや船室・機械設備の設置を終え、8月下旬~9月初旬頃には進水の運びになります。
2024.05.01
昨年度、神奈川県横浜川崎治水事務所様より受注した帷子川分水路に関わる「令和4年度河川修繕工事・・・堆砂状況調査業務委託・・・」が優良工事の点数をいただきました。弊社として初めての水路測量業務でしたが、業界でも数少ない海洋測量の資格を有する弊社の技術社員による緻密な成果等が高く評価され、新たな実績となりました。
2024.05.01
 かねてから新造中だった小型土運船TM-61が完成し、先月末、横浜港の弊社の係留施設まで曳航しました。追ってTM-62の製作にかかり7月頃には完成の見込みです。これで弊社所有の小型土運船は、TM-50,70,61,62の4隻となり、狭隘都市河川での活躍が大いに期待できます。
2024.03.01
*小型密封式土運船2隻の製作に着手しました。完成は3~4  月の予定です。 *瀬戸内方面の造船所にて、中型バックホウ浚渫船の台船部分の製作に着手しました。関連する主要機械の取り付けは東京の造船所にて行います。完成は7~8月の予定です。
2023.11.03
バックホウ浚渫船1.5㎥級の台船の製作にとりかかりました。船室の環境を充実させるなど、弊社にとりましては大規模な設備投資となります。明石の造船所で製作され、来年4月~5月頃の進水を予定しております。他に小型密封式土運船の新造を発注済みで造船所の空きを待って着工の予定です。
2023.11.03
藤沢市の境川浚渫工事に着手しました。2年前、想定外のゲリラ豪雨に遭遇し、船団すべてが橋の下流手前まで流されて小型引船など3隻を沈めるという大災害をもたらしました。NHKのニュースになったほどです。たいへんリスキーな仕事ですが、以後、万全の対策を講じて昨年度は無事に完了しました。本年度も気を許さず、緊張感をもった施工を心がける所存です。 、
2023.11.03
帷子川分水路の測量委託業務が完了しました。同分水路は神奈川県より、緊急災害時における弊社の担当区域に指名されております。楠町公園から大型水中ポンプ数基などの資機材を河川内の台船上に降し、ゲートを締め切って一定の水位になるまで分水路内の排水を行ってトンネル内の深浅測量を実施しました。期間中、集中豪雨に見舞われて危険な瞬間もありましたが、ともあれ無事に終えることができました。
2023.08.01
帷子川分水路の堆積土砂測量業務委託工事を受注しました。発注者は神奈川県横浜川崎治水事務所様です。測量のみならず、水上・陸上とも種々の工種が伴い、なかなか手ごたえがありそうですが、土木一式工事の実績にもなりますので安全第一に頑張ります。
2023.07.17
石崎川のしゅんせつ工事が完了しました。予想通り、市街地河川の浚渫工事としては類を見ないほど悪条件下での施工でしたが無事故無災害で終えることができたのは何よりでした。
2023.05.08
石崎川浚渫工事に着手しました。石崎川は本社事務所に近接して流れ、浅く狭く低い橋の多い典型的な市街地河川です。本河川は弊社が神奈川県横浜川崎治水事務所様より緊急工事指定業社の責任管轄河川として指名を賜っている帷子川水系に属しております。(「石崎川浚渫工事」写真参照)
2023.05.01
神奈川県企業庁発注の「相模貯水池堆積土砂しゅんせつ工事」を、昨年度の大林組様に引き続いて本年度は熊谷様のもとで施工させていただくことになりました。
2023.05.01
 狭隘な市街地河川用の新造作業船、第一友星丸と第二友星丸が完成し、すでに帷子川水系の河川で稼働中です。今後も都内・県内の特殊な市街地河川浚渫においては大きな戦力として活躍が期待されます。
2023.03.09
鋼製の超小型引船「第一友星丸」が完成し、逗子の田越川にてデビューしました。さらに今月下旬には兄弟船として「第二友星丸」も完成します。従来の引船では乗り入れできなかった狭隘で浅く、かつ橋桁の低い市街地河川での活躍が期待されます。また、災害等有事の緊急出動の際も地域に貢献できるものと思います。
2022.10.05
逗子市街地から相模湾に注ぐ田越川のしゅんせつ工事を落札しました。神奈川県横須賀土木事務所様の発注案件です。当社の元請受注としては初めての1億円越えとなります。これまでの田越川しゅんせつとは比較にならないほどの難工事になりますが、弊社独自の有利性とノウハウを生かして安全施工を心がけたいと思います。
2022.08.31
バックホウ浚渫船(1.45㎥)がリニュウアルされました。船体はもとより、ウィンチ、スパッド周りの不具合を全面的に修理・新調しました。これにより、この2年で弊社が所有する大・中・小のバックホウ浚渫船のリニュウアルがすべて完了したことになります。今年度は他に新たな作業船の新造を計画しております。
2022.05.25
「相模貯水池堆積土砂しゅんせつ工事」が例年通り6月初旬より準備工に着手します。神奈川県企業庁の発注で、今年度は大林組様のもとで施工いたします。
2022.05.25
侍従川しゅんせつ工事(神奈川県発注の元請工事)が予定通りの工程で進捗し、無事に完了しました。
2022.03.23
大岡川水系の河川巡視工事を受注しました。河川巡視委託業務としては弊社にとりまして初めてのことになりますので、新たな実績を積み上げることになります。帷子川水系分水路の緊急時対応も弊社の管轄範囲に含まれており、横浜の市街地河川の有事に備えて責任を果たすべく、社員の心構えをいっそう啓蒙してゆく所存です。本工事の発注者は神奈川県横浜川崎治水事務所様です。
2022.03.23
昨年度に続いて侍従川のしゅんせつ工事を受注しました。八景島に近く、安藤広重の浮世絵にも描かれている風光明媚な平潟湾に注ぐ都市河川です。昨年度は同工事で栄えある県知事賞を受賞しました。今年度は諸事困難な要素が多く苦戦も予想されますが、ほとんど自社船での施工になりますので社員一同総力を結集して無事故無災害を目標に頑張ります。 本工事の発注者は神奈川県横浜川崎治水事務所様です。
2022.02.01
 ただいま造船所に上架中のバックホウ浚渫船(0.45㎥)が、今月中旬に大修理を終えてリニューアルされます。市街地の河川浚渫工事で、その美しい船体を披露できる日が待ち遠しい限りです。
2021.11.20
今年3月に完成した侍従川しゅんせつ工事におきまして、神奈川県知事賞を賜りました。県知事賞をいただくのは一昨年に続いて2度目です。令和元年度に初めて入札に参加し、これまで4件の元請工事を受注しましたが、このうち2件の工事で県知事賞を賜ったことになります。発展途上さなかの会社ではありますが、これからも社員一丸となってこの栄えある名誉に恥じることのない仕事を心掛け、地域社会に貢献できる企業をめざして努力を重ねてゆく所存です。
2021.11.20
かねてより上架中だった引船「裕虹丸」の修理が完了し、見違えるようにリニューアルいたしました。引き続きバックホウ浚渫船(0.45㎥)の船体大修理にかかります。来年は作業船の修理に明け暮れる1年となりそうです。
2021.08.12
3年前に下北半島の尻屋岬から中古で購入し、年末の雪が舞うしけた海を4日間かけて横浜まで回航した引船「裕虹丸」がまもなく上架され、リニュウアルされることになりました。最北端の荒海で鍛えられた、たいへん頑丈な船です。今後の活躍が大いに期待されます。
2021.08.12
神奈川県横浜川崎治水事務所様から受注した帷子川分水路の浚渫工事に伴う完成検査が終了しました。カルバート内の潜水士によるポンプ浚渫では真暗闇の中の厳しい苦闘がありましたが、ともあれ無事に終えることができ、講評でもたいへん高い評価をいただきました。
2021.07.19
1級土木施工管理技士2名が入社し、計5人になりました。今年度の元請工事のさらなる受注が期待できます。
2021.06.23
朝比奈峠を源流とし、平潟湾に注ぐ侍従川の浚渫工事について、発注者である神奈川県横浜川崎治水事務所様より「工事成績評定通知書」が届きました。83点という高い評価をいただきました。必ずしも満足のいく仕事とは言えませんでしたが、品質管理の伴わない浚渫工事では破格の評点となります。これも社員、協力会社様の頑張りと漁組金沢支所様のご協力の成果であります。これに恥じないよう、今後も精進を重ねてゆく所存です。
2021.06.07
昨年度に続いて弊社の大型工事、相模貯水池堆積土砂しゅんせつ工事がいよいよ始まります。6月は準備工、浚渫工事が本格的に始まるのは7月初旬になります。例年通り、来年3月の完成を目指します。
2021.06.07
神奈川県より元請で受注した帷子川分水路の浚渫工事は、ダイバーによるポンプ浚渫が終わり、来週からはいよいよ土砂搬出が始まって本格的な施工に入ります。7月中旬には完成の予定です。
2021.06.07
境川の浚渫工事が終わり、今週、江の島の片瀬漁港から横浜港へ回航の予定です。干潮時には船底が浅瀬に接触するなどたいへん苦労しましたが、当社が独自に新造した密封式土運船、50㎥積&70㎥積が大活躍しました。
2021.05.12
中古の小型引船(55PS)を購入しました。県内の狭隘な市街地河川では大いに貢献してくれるものと思います。
2021.05.12
新造の密封式土運船TM-70(70㎥)が進水し、同じく先月に新台を載せ替えたバックホウ浚渫船(1.45㎥)とともに早速、境川のしゅんせつ工事で活躍しております。
2021.04.13
バックホウ浚渫船(1.45㎥)の新型重機の載せ替えが完了しました。連休明けに湘南地区河川浚渫工事の施工が決まっております。
2021.04.13
侍従川しゅんせつ工事(神奈川県 元請受注)が完了し、3/29に完成検査が終わりました。 大磯港しゅんせつ工事(神奈川県 宇内建設)及び相模貯水池堆積土砂しゅんせ工事(神奈川県 三井住友建設)が完了し、3/31に完成検査が終わりました。お陰様でいずれの工事も検査官から高い評価を得ることができました。
2021.02.08
神奈川県横浜治水事務所様発注の帷子川分水路浚渫工事を受注しました。3年連続の施工となります。
2021.02.08
宇内建設様より受注した大磯港の浚渫工事は、元請さんのご指導と社員の頑張りで予定通りに終わることができました。
2020.12.03
神奈川県横浜川崎治水事務所様発注の浚渫工事(侍従川)を受注しました。現場状況、工期等々たいへん厳しい仕事ですが社員一同、総力挙げて頑張ります。
2020.12.03
災害時緊急出動車及び資機材を購入し、有事の際に神奈川県の「緊急指定業者」として最低限の対応ができるよう準備を整えました。引き続き、さらなる充実を図る所存です。

石崎川浚渫工事       浚渫状況(石崎川)
石崎川浚渫工事       中間積み替え場(帷子川)
石崎川浚渫工事       積み替え場(みなとみらい)

港湾・河川等のしゅんせつ

  今月の戯言(たわごと)                                         NO.59                                                   
               更新日 令和6年11月1日                       
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
 先月初め埼玉県深谷市の、とある地銀の支店で若い行員による「新紙幣両替詐欺」なる事件が発生しました。渋沢栄一の新紙幣1万円札が発行された直後のことで、一般市民がまだ殆ど手にしていない時期でした。
 行員は新紙幣の両替を所属部署から課せられたノルマと称し、顧客から預かったおよそ
5500万円の大半をスポーツくじなどのギャンブルにつぎ込んでしまったとのこと。当たればハッピーでしたが思惑通りにいかないのが世の常、人の常。スポーツくじなるものがどのようなものか知りませんが、新札だろうと旧札だろうと貨幣価値は同じで、普通に思えば1円の得にならぬ話に騙された側もよく乗ったものだと首を傾げたくなります。ところが不思議でもないのですよ。詐欺師に騙されても、騙された側は騙されたとは容易に気付かない、とよく聞きます。このたびのケースもしかり。行員は顧客の信用が厚く、如才なくて誰にも好かれる人物だったに違いありません。ギャンブルで積もり積もった借金を清算すべく一獲千金の大勝負に出たのでしょう。裏と出れば身の破滅を免れないことは重々承知の上ですが、返済不能に陥った金は銀行が補償するはず。よって最悪の場合でも顧客に迷惑をかけない、という都合の良い算段に至ったのです。
 私は遠い昔、この類の人物と間近に関わった時期があります。その人の名を仮にミキさんとしましょう。当時の私は、昼間は上場企業の歴としたエリート貿易商社マンでしたが、夜になりますと雀荘に入り浸るという怠惰な日々を7,8年も過ごしておりました。雀荘と申しても学生やサラリーマンが遊ぶような健全な所ではなく、一般レートの10倍くらい高いアングラ(アンダーグラウンド)雀荘で、強すぎて社内や仲間内で相手にされない猛者どもが日々たむろする場所でした。テレビに出てくるようなタレントプロなど到底太刀打ちできないレベルの連中ばかりでした。この私もこんな所で寄り道さえしなければ、今ごろはひとかどの人間になって、さぞ穏やかな余生を送れていたかもしれぬ、と悔やむことしきりです。時すでに遅し。
 前置きが長くなりましたが、そのミキさんはお地蔵さんのような福々しい顔をし、大阪でも指折りの大郵便局に務めておりました。担当は貯金係です。日々バイクで顧客の自宅に伺い、定期預金の勧誘と集金業務を担っておりました。ミキさんは昼間でも仕事の合間を見ては雀荘に来て麻雀を打ち、1時間も経たないうちに出てはまた来るという忙しいルーティンを繰り返しておりました。とびきりの麻雀好きでしたが、これまたとびきりヘボで勝ったためしがありません。夜の部はビールをぐびぐびやりながら打ち、卓の仲間にも飲めや食えやと気前よく振舞います。勝負中の相手にそのようなことをして勝てる道理がありません。
 その頃の郵便局は大らかだったのでしょう。ミキさんは日中に集金した現金を鞄に詰めたまま局に戻らず夕方は雀荘に直行というパターンが日常でした。負けが込んで手持ちの自己資金が底をつきますと、「ちょいと待ってや」と卓を離れ、部屋の隅に行って鞄からごそごそと現金を取り出します。もちろん、その日、顧客から集めた預金です。昼間は昼間で手持ち金がなくなると、しばらく外出してお金を作って戻ります。親しい顧客のおばあさんに、あの手この手で定期預金の追加をお願いするのでしょう。ただ、ミキさんは頗るいい人で誰からも愛されておりました。同じサラリーマンだった私ともウマが合い、親しくなりました。
 ある時、「アカンことにのうてしもうた、しゃーないやさかい、嫁はんの実家に何度も土下座してのう、600万ばかり都合してもろうたんや」と、珍しくしょ気ておりました。使い込んだ顧客の預金を穴埋めできなくなったのです。それはそうでしょう。そんなことをしていて長続きするはずがありませんから。それでも雀荘通いのルーティンワークは一向に変わりません。こんなこともありました。ミキさんが3人のメンバーと卓を囲んでおり、私はメンツが揃うまでの間、少し離れた所で卓の様子を覗っておりますと、メンバー3人の所作がどうもおかしい。いわゆるイカサマの通し麻雀、3人は組んでいたのです。私はすぐに見抜きましたがミキさんはまったく気にする風でもなく、この時も彼らにビールを振舞いながら楽しそうに打っておりました。3人は普段からミキさんと卓を囲んでいる常連客です。アングラ雀荘ではよくあることで喰うか喰われるか、昨日の友は今日の敵。油断も隙もなく、誰も信用できないのです。まもなく私も空きが出た他の卓に入りましたが、やがてミキさんは資金が尽き「アカン、よう負けた」。そう云いつつ席を立ちますと、小さく首を傾げて呟きました。 「わい一人コロすのに、そない手の込んだことせなんでもええのにな」
 3人に組まれていることは分かっていたのです。それでもやめないのが、ミキさんのミキさんたる所以です。
 ある日のこと。私とミキさんが麻雀仲間の大手企業に勤めるサラリーマン氏から相談に乗ってほしいと云われ、喫茶店へ。サラリーマン氏曰く、「このとことろ負けが込んでな、会社の金に手をつけてもうたんや。今ちょいとヤバイことになっとるねん。サラ金の借金も限度を超えてこれ以上借りられへんのや。200万ばかり、どないかなりまへんやろか・・・」
 ミキさん、腕を組み、眼を瞑り、暫く考えて「そりゃ大ごとじゃ・・。よっしゃ、心配せんでええ。わいが何とかしたる」ということに。
 ミキさんはサラ金2軒を回り、自分名義で100万ずつ計200万を借りてきてその場で渡しました。サラリーマン氏、「恩にきるわ。今夜からミキさんに足向けて寝られへん。ほんま、おおきにおおきに」と何度も頭を下げました。
 「大げさやがな、わいらトモダチやんけ。金利と元金で毎月末に〇×△円、わいの口座に振り込んでくれたらええんじゃ。36回払い、3年で完済や」
 ミキさんは郵便局に勤めておりますから、サラ金は100万や200万くらいの金ならいつでも貸します。しかしながら、大会社に勤めているとは云え、サラリーマン氏が返済不能に陥ればミキさんが借金を背負う破目になります。いくら太っ腹でも他人のために中々できることではありません。
 まもなく私は大阪支社から東京本社に戻りました。2年が過ぎた頃、暫くぶりにサラリーマン氏から電話がありました。懐かしさもあって、互いにたわいもない近況を話したのちに、こんなことを申しておりました。
 ミキさんから借りた残高が気になって、ミキさんになりすまし、サラ金に電話で確認したそうです。すると暫く待たされて、『お貸しした翌日に全額返済されておりますが・・・何か?』と怪訝な返答。
 ミキさん、金利のつかないお金をどこからか算段して、すぐに清算したようです。そしてサラリーマン氏から金利分を掠め取っていたのです。私は電話口で思わず吹き出しました。なかなかやるなと。愛すべきギャンブラー、ミキさんでした。
 新紙幣両替詐欺事件を起こした地銀の若い行員さんや違法賭博に大谷君の大金をつぎ込んだ水原一平さんもまた、ミキさん同様に根は優しく周囲に愛される人物で、ただギャンブル好きが嵩じて魔が差したに過ぎません。この種の事件を起こすような人は、凡人が考えつかないようなことを思いつくひらめきと行動力、知能を有しているのですから、真っ当な道を歩めば大成功疑いなしです。世間を見返してやりなさい。親鸞聖人の歎異抄、悪人正機説にあるが如く、“煩悩にまみれて罪深い人ほど救われる”ということになりましょうか。因みに、人生の最も大切な時期に小指と人差し指の骨が変形するほどのめりこんだ私の麻雀は、大阪でのアングラ雀荘以来、足を洗って三十数年、牌を握っておりません。近い将来、認知症の兆しが表れた頃に、呆け老人どもを相手にコーヒー1杯ていどのお金を賭けて麻雀を楽しみたいものですな。
 さて、仕事の方はと云えば、新造中だった中型浚渫船「友輝号」が完成し、試運転する暇もないまま、先に新造した密封式小型土運船TM-6162とともにリスクの高い湘南方面の暴れ川にてデビューしました。好むと好まざるに関わらず設備投資は今後も留まることなく、2~3年後には大型浚渫船の新造を余儀なくされることでしょう。それではまた次月にお逢いいたしましょう。
                        代表取締役 石原 憲一                                 

帷子川分水路浚渫状況
リニューアル 第三友進丸
密封式土運船(70㎥)TM-70(境川)
密封式土運船 TM-70えい航

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